2020年、今年は大統領選挙だ。
アメリカ大統領で、唯一、
”連続ではない二期(第22代、第24代) ”
大統領を務めた人物がいた。
日本の安部さんみたいに。
そして、その大統領は、唯一、ホワイトハウスで結婚式を行った大統領でもある。
名前は、「グロバー・クリーブランド大統領」
クリーブランドが大統領に当選したとき、
犯罪を犯して、
獄中にいた一人の男が・・・・深いため息をつく。
【ふぅ~】
その、ため息の男は、クリーブランド大統領の元同僚だった。
刑務所の看守が不思議に思い、
新大統領の記事を読んでため息をついていた、その男に尋ねた。
看守「なんだ、お前、大統領のことを知っているのか?」
獄中の男「俺様は、むかしクリーブランドと一緒に働いていたのさ」
「当時は、俺様のほうがクリーブランドより仕事ができたんだぜっ!!」
看守は、囚人の話に、
「わかった。わかった。もういい。お前の話はそこまでだ。」
「大統領が囚人のお前より、仕事が出来ないはずはないだろう。いい加減な事をいうな」
しかし、実は、囚人の話は正しかった。
クリーブランドは、幼い頃、父親をなくし、家が貧しかったため、
学費を稼ぐため、道路工事現場や線路工事現場で働いていたのだった。
囚人とクリーブランドは、その工事現場で同僚だった。
きつい一日の仕事が終わると、仲間たちは、よくお酒を飲みに行った。
しかし、クリーブランドは、仲間から「飲みに行こうぜ」と誘われても、
「俺は、実は学校に行っているんだ。今日は学校へ行く日なんだ」といって断っていた。
クリーブランドは、将来、弁護士になるために、仕事が終わったあと学校へ通っていたのだった。
ある日、クリーブランドの同僚達は、
あまりに付き合いの悪いクリーブランドに、キレた。
「おい!! お前!!道路工夫のくせにカッコつけやがって」と、
クリーブランドを殴った。
しかし、それでも、クリーブランドは過酷な仕事を終え、疲れ果てているにも関わらず、
仲間から、【空気の読めないヤツ】と陰口をたたかれているにもかかわらず、
それでも、同僚と酒を飲みに行く事はなかった。
黙々と学校へ通い、目標だった弁護士となる。
そして、同僚に殴られてから、30年後、とうとうアメリカ合衆国大統領となるのだった。
一方、クリーブランドを殴った元同僚の道路工夫は、
クリーブランドの大統領就任のニュースを聞いた後、
「俺様のほうがヤツより仕事ができたんだ。
俺様は、こんなところにいる人間じゃないんだ」といって、
脱走を企てて警察官に射殺されてしまった。
30年前、二人の少年が・・・・
同じような環境で、
同じような体で、
同じような才能を持ちながら、
ひとりは、
アメリカ合衆国大統領、
もうひとりは、
脱走し射殺されてしまった。
アメリカにこんな話がある。
”下等な人間は、欲を愛し、身を愛さない。”
”中等な人間は、身を愛し、心を愛さない。”
”上等な人間は、心を愛し、身を愛さない。”
【今のあなたの姿は、
あなたが5年前に何をしていたかで決まってくる。】
えんじ
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