投資信託で利益を得る人と、損失で終わる人の行動パターン

02-投資

・含み損が気になって仕事中にスマホでチェックするようでは、投資を辞めた方がいいかもしれません。

投資信託で何割が損をしているか

何度も投資信託を勧めてきたが、その一方で投信で投資した人の半数が損をしているというデータがある。

金融庁が2019年1月に発表した投信調査では、銀行が販売した投資信託の5割で客が損をしていた。

また2018年8月の調査ではネット証券で投信を購入した人の36%が評価損を抱えていた。

これはどちらも現在のポジションの含み益、含み損の調査であり過去に決済した利益や損失は含めていない。

これらで分かるのは「含み損に耐えている投資家が多い」事で銀行投信でこの傾向が強い。

人間の本質として痛みに耐えて利益はすぐ手にしたがるそうで、「痛みに耐えてよく頑張った」と言った総理も居ました。

投資家の本能として仮に10万円で何かに投資して100円でも含み損だったらムカついて仕方が無くなる。

含み損が1万円なら仕事が手につかなくなり、トイレでこっそり確認したり夜も寝れなくなる。

含み損を決済すると損失が確定するので耐えられるだけ我慢し、やっと利益が出るとすぐ決済する。

こうした人間の行動からは過去に決済した人の割合では、利益を手にした人も多かった可能性がある。

だが投資では昔から「9割が損をし1割が独占する」ゲームなので、全員が勝つようにできていません。

パチンコや競馬で手数料を払って損をする人たちが居るが、実は株や投信も仕組みは同じです。

1生涯通算で考えたら投資信託で利益を手にするのは3割以下で、大多数は損をすると思います。

勝者は勝つべくして勝つ

毎月定額積み立て型の投資信託を推奨してきたが、このタイプは相場が下落すると安く買える性質があります。

日経2万5千円なら2万5千円だったものが1万円になったら4割の値段で買えることになる。

その代わり持っている日経の評価も4割に下落するので、なんと含み損が60%にも達します。

だが積立投信は過去の安い時に安く買っているので、最高値で買った人の含み損が60%でも、もっと小さく収まるでしょう。

1万円台が続くと投信の買い付け価格も1万円台なので、次第に平均買い付け価格が下がります。

1年か数年後に日経平均が2万円台に回復し、2万5千円で決済したら大儲けになります。

日経が上昇して含み益が増えると「天にも昇る気持ち」になるが、実はこの時は高値で買い付けています。

上昇期に決済せず積み立て続け、バブル崩壊したら膨大な含み損を抱えていた、というのが典型的な敗者の投資です。
積立投資のキモは安い時にコツコツ積み立てて、上昇したら適度に決済しポジションを軽くすることです。(リバランスと言います)

どんな積立投信でも良いかというと、少しでも手数料総額が低い投信が多くの利益を手にできます。

証券会社のサイトで比較すると手数料には10倍以上の開きがあるが、純粋に手数料だけで比較し安い投信にしたほうが良いです。

手数料の高さと投資成績は比例せず、まったくなんの関係もない場合がほとんどだからです。

手数料が高ければファンドの運用成績が同じでも、手数料を投資家が払っているので損をします。

銀行は手数料が自分のかせぎなので、手数料が高い投信しか販売せず、したがって銀行から投信を買うと損をします。

証券会社も手数料が安い投信は儲からないので、なるべく投資家が見つけにくいようにサイトに掲載しています。

証券会社や銀行にだまされず下落時に積立を続ければ、最後は勝つべくして勝ちます。


※投資に対する考え方は、無理しないことです。許容できる範囲ですることです。

株やETFでも投資は自分でできます。しかし、その道を選ばず投資信託を選んだのですから、覚悟をもってするべきです。

※【金融庁が2019年1月に発表=銀行販売の投資信託の5割で客が損

※【2018年8月の調査=ネット証券で投信を購入した人の36%が評価損】

このふたつは、最たる公表。下記にヤフーファイナンスから抜粋。

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