「防災士が教えるアイラップの災害時活用」
アイラップとは、
岩谷マテリアルが製造、販売している食品保存用ポリ袋です。
耐熱温度120℃で、湯せんに使うことができます。
丈夫なので、災害時やキャップなどで、けがの手当てなどをする時、汚れ物を片付けるときに
簡易手袋にすることもできます。
今回の、防災クッキングで最初に説明を受けたのが、「ごはんの炊き方」。
ごはんが炊けて、一緒にレトルトのカレーやスープ、お味噌汁が用意できれば、
あたたかい食事をすることができますよね。
アイラップに、お米と水を入れて湯せんすると、ご飯を炊くこともできるのです。
ポリ袋炊飯が災害時に役立つ点
- 停電で電気炊飯器や電子レンジが使えない時でもご飯が炊ける
- ポリ袋に入れて炊くので鍋が汚れない
- 1人分ずつ炊いて袋を開いてそのまま食べられるので食器が汚れない
- ポリ袋に入れているので同じ鍋で同時に炊飯と、他のおかずを作ること
- ができる
ポリ袋での炊飯は加熱時間が約30分かかり、時短料理ではない。
自分の普段の生活の中でわざわざこの方法で炊く必要は感じないんですが、
いざ、被災したときには、便利か?ただ、何度か練習はした方がいいかもです。
アイラップを使ったご飯の炊き方
- 無洗米 1人分90cc
- 水 コメの分量の1.2倍
- アイラップ 1人分につき1枚
鍋、鍋底にしく耐熱のお皿、湯せんに使う水(お湯)、
カセットコンロなどの火元。
無洗米は洗わずに炊くことができるので、水が不足する災害時には便利。
もし、普通のお米しかなかったら、
30分くらい水に浸してから炊くと臭みが出にくいそう。
または、塩味をつけて炊いておにぎりにしたり、なにか味付きにしておくと食べやすい。
水の代わりにペットボトルのウーロン茶、トマトジュースで炊いてもいいですね
炊き方
お米と水の計量は、90ml容量の紙コップを使う。
AEONホームコーディの食品保存容器の最小サイズが90ml容量なので、それを使います。
被災、といっても停電、断水したけれど自宅の場合は、普通に計量カップを使えばいい。
水加減は、少なすぎて固く炊き上がるよりは少し多い方がマシです。
アイラップにお米と水を入れて、
できるだけ空気を抜きながら口を閉じます。
口は、できるだけ上の方で結びます。
食べるときにははさみや包丁でカットするので、しっかりと固く結びましょう。
アイラップの中に空気が多く残っていると、お米に熱が伝わりにくくなる&湯せんで空気が膨張して袋がふくらむため、
できるだけ抜きますが、そこまで神経質になりすぎなくても大丈夫。
袋の口を上の方で結んでおけば、残っていた空気が膨張しても破裂したりはしません。
湯せんに使う鍋に水をはり、鍋底に耐熱性のお皿を敷きます。
普段の生活の中でやる時や、
災害時だけれどガスコンロが普通に使える場合は、
お米は水から加熱した方がおいしいので、
水の状態で、アイラップに入れたお米&水を入れて点火し、沸騰したら25分加熱します。
野外での炊き出しや、
キャンプなどでご飯を炊く場合は、
なかなか温度が上がらないので、
お湯にした状態で、アイラップに入れたお米&水を入れ25分間加熱します。
25分経ったら、
お湯から出して、結び目を切ってアイラップを開きます。
このままお皿やお茶碗、ボウルにのせて
温めたレトルトのカレーなども、アイラップの中に入れて食べれば、
洗い物を最小限にすることができます。
断水したときには、こうしたコック(蛇口)付きのポリタンクに給水所から水を入れてきて
使う時はコックから水を出すと便利。
停電などで電子レンジが使えない場合、
こうしたパックごはんをパックごと、湯せんで温めると15~20分かかります。
温める際にはパックから出してアイラップに入れて湯せんすると、5~10分で温まります。
パックは食器として使ってもいいですね。
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